リベンジのマイマイカブリ遠征 静岡編
2014.12.15 (Mon)
先週の愛知玉砕から1週間・・・仕事サイボーグのようになっていたのも、
或いは先週の敗北感を忘れる為だったのかもしれません。
「もう当面は採集・・・・・行くの止めよう。。」そんな境遇になった先週末でしたが、
やはり水曜日ぐらいになってくると気分はそぞろになってきて、
やっぱり採集に行きたい!となってしまいました。
とりあえず綺麗なマイマイではなく、デカイマイマイを掘りたいので、
今回は大型のヒメマイマイに焦点をあてました。
伊豆大島なんか最高なんでしょうが、時間も取れないので、
日帰り静岡に決めました。静岡の一部のデカイヒメマイマイを狙います。
ホンマイマイの楽しみは今度に取っておいて・・・
ヒメマイマイのボディーながら50mmを超える、ボリューミーな個体群を狙います。
さて、朝から新幹線に乗り、調べておいた現地に到着。
いつもローカルな電車に乗っている時に異様な緊張感と言うか、焦りを覚えてしまいます。
早く現地について採集をしたいという渇望と、幾度もイメージした捕獲の羨望、
そして、当然ながら付きまとう失敗の可能性が得も言えぬ感覚をもたらしてくれます。
さて、ようやく現地に到着したわけですが・・・・
到着して、既に敗北の予感を感じました。
まず、台風の爪痕が強く残っています。
おびただしい数の流木、倒木、根返り・・・・
好条件のようにみえるかもしれませんが、流木はどれも白みを帯び残念な感じです。
そして、前回同様の暑さ。都内や、静岡駅の冷気が嘘のようです。
さらに、広大な護岸工事・・・・愛知の悪夢が再現されたようです。
近くの林を責めますが、やはり壊滅的です。
前回はそれでもオサムシが出たものの、今回はゴミムシすらでません。
ミミズと、ものすごい数のムカデ・・・。
「無理かも・・・・」不安を振り払うようにピッケルを振り回しますが、
いくら割ってもなにも出ません。素晴らしい立ち枯れ、素晴らしいゴミだまり・・・・
それらがあざ笑うかのように崩れて行きます。
出発時の自身も崩壊していきました。
肉体的にも押して遠征に乗り出したので、泣きそうな気分でした。
そうして河川敷をさすらって2時間・・・・。
この柳は河川林のものではありません。
舗装された道のわきの柳です。しかし、この道の周囲100mくらいは、
工事の痕跡が唯一ありませんでした。そして、この柳には洞があり、非常に教科書的な環境を
作っていました。もしかしたら、ここなら台風からも工事からも逃れた個体がいるかもしれない!
儚い期待を胸に洞をスコップで掘ってみました。
帰るつもりでしたので、最後の1か所ということで、慎重に掘ります。
ドタっ、という音がして、洞の上部から、黒い塊が落ちました。
僅かに青光りしています。
おお・・・・・、おおおお!!!!
加速的にこみ上げる嬉しさ。
黒いし、デカイです。脚部から、これまでのものとは違う力を感じます。
フセツも強く、爪の力もオサムシ類としてはかなりのものを感じます。
洞を覗くと、あと2つのお尻が見えます。
こちらも、慎重に(クワガタの蛹を取りだす時ぐらい慎重に)とりだすと、
大型の2♂でした。雄としてはかなり大きく、40mm後半はありそうです。
黒い!!しかし、胸部にはかなりの幅と厚みがあり素晴らしいかっこよさ!!
ここ以外にはもう可能性も無いですので、
「こういう場合、奥の方にでかい♀が頭をつっこんでたりするんだよな」と、
かなり固い奥の方を掘ります。
ぽこっと空洞ができ、デカイ黒いお尻が見えました。
こちらも慎重にひっぱりだすと、かなりデカイ!!
50mmは軽く超えていそうです。
泣きました。愛知の失敗で凹んでいたからか、
それとも何も食べず空腹の絶頂の中でついに恵まれたからか、
或いはメタクリルサンのシャワーを浴びて頭がおかしくなったからか分かりませんが、
最悪の環境で針の穴を通せた感は否めませんでした。
マイマイマンションを掘りあててうはうはするのも最高ですが、
徒労の果てに恵まれるということも採集の醍醐味かもしれません。
まだまだデカイのがいるのも知っていますが、野外で50mmの甲虫は相当な迫力に写ります。
雑虫にまぎれてボトッと洞の中、フレークの上にマイマイカブリが出た瞬間は、
中々のスリルで中毒性を帯びます。
家にかえってから綺麗にして写真をとってみましたが、胸部は真っ黒です。
ちょっとホンマイマイっぽさもありますが、かさかさしているところを見ると、
「ヒメマイマイをデカクしたやつ」っていう表現がやはりぴったりです。
最初に捕獲した♀が50mmぎりぎり、♂は46mmと48mmくらい、
最後の雌は52mmくらい、かなりの大きさです。
特に嬉しいのは、これら4頭の1頭にも口髭・触角・フセツの欠損が無いド完品なことで、
いつもは10頭くらい取ると4頭くらいは微妙な不足がありリリースするので大いに幸運だったと思います。
今回のお気に入りはでっぷりデカイ♀はもちろんですが、
48mmの雄は体格が良く、特に胸部ががっしりしておりたまらないカッコよさです。
前回の煙草はにがかったのですが、今回は旨すぎで気絶しそうになりました。
或いは先週の敗北感を忘れる為だったのかもしれません。
「もう当面は採集・・・・・行くの止めよう。。」そんな境遇になった先週末でしたが、
やはり水曜日ぐらいになってくると気分はそぞろになってきて、
やっぱり採集に行きたい!となってしまいました。
とりあえず綺麗なマイマイではなく、デカイマイマイを掘りたいので、
今回は大型のヒメマイマイに焦点をあてました。
伊豆大島なんか最高なんでしょうが、時間も取れないので、
日帰り静岡に決めました。静岡の一部のデカイヒメマイマイを狙います。
ホンマイマイの楽しみは今度に取っておいて・・・
ヒメマイマイのボディーながら50mmを超える、ボリューミーな個体群を狙います。
さて、朝から新幹線に乗り、調べておいた現地に到着。
いつもローカルな電車に乗っている時に異様な緊張感と言うか、焦りを覚えてしまいます。
早く現地について採集をしたいという渇望と、幾度もイメージした捕獲の羨望、
そして、当然ながら付きまとう失敗の可能性が得も言えぬ感覚をもたらしてくれます。
さて、ようやく現地に到着したわけですが・・・・
到着して、既に敗北の予感を感じました。
まず、台風の爪痕が強く残っています。
おびただしい数の流木、倒木、根返り・・・・
好条件のようにみえるかもしれませんが、流木はどれも白みを帯び残念な感じです。
そして、前回同様の暑さ。都内や、静岡駅の冷気が嘘のようです。
さらに、広大な護岸工事・・・・愛知の悪夢が再現されたようです。
近くの林を責めますが、やはり壊滅的です。
前回はそれでもオサムシが出たものの、今回はゴミムシすらでません。
ミミズと、ものすごい数のムカデ・・・。
「無理かも・・・・」不安を振り払うようにピッケルを振り回しますが、
いくら割ってもなにも出ません。素晴らしい立ち枯れ、素晴らしいゴミだまり・・・・
それらがあざ笑うかのように崩れて行きます。
出発時の自身も崩壊していきました。
肉体的にも押して遠征に乗り出したので、泣きそうな気分でした。
そうして河川敷をさすらって2時間・・・・。
この柳は河川林のものではありません。
舗装された道のわきの柳です。しかし、この道の周囲100mくらいは、
工事の痕跡が唯一ありませんでした。そして、この柳には洞があり、非常に教科書的な環境を
作っていました。もしかしたら、ここなら台風からも工事からも逃れた個体がいるかもしれない!
儚い期待を胸に洞をスコップで掘ってみました。
帰るつもりでしたので、最後の1か所ということで、慎重に掘ります。
ドタっ、という音がして、洞の上部から、黒い塊が落ちました。
僅かに青光りしています。
おお・・・・・、おおおお!!!!
加速的にこみ上げる嬉しさ。
黒いし、デカイです。脚部から、これまでのものとは違う力を感じます。
フセツも強く、爪の力もオサムシ類としてはかなりのものを感じます。
洞を覗くと、あと2つのお尻が見えます。
こちらも、慎重に(クワガタの蛹を取りだす時ぐらい慎重に)とりだすと、
大型の2♂でした。雄としてはかなり大きく、40mm後半はありそうです。
黒い!!しかし、胸部にはかなりの幅と厚みがあり素晴らしいかっこよさ!!
ここ以外にはもう可能性も無いですので、
「こういう場合、奥の方にでかい♀が頭をつっこんでたりするんだよな」と、
かなり固い奥の方を掘ります。
ぽこっと空洞ができ、デカイ黒いお尻が見えました。
こちらも慎重にひっぱりだすと、かなりデカイ!!
50mmは軽く超えていそうです。
泣きました。愛知の失敗で凹んでいたからか、
それとも何も食べず空腹の絶頂の中でついに恵まれたからか、
或いはメタクリルサンのシャワーを浴びて頭がおかしくなったからか分かりませんが、
最悪の環境で針の穴を通せた感は否めませんでした。
マイマイマンションを掘りあててうはうはするのも最高ですが、
徒労の果てに恵まれるということも採集の醍醐味かもしれません。
まだまだデカイのがいるのも知っていますが、野外で50mmの甲虫は相当な迫力に写ります。
雑虫にまぎれてボトッと洞の中、フレークの上にマイマイカブリが出た瞬間は、
中々のスリルで中毒性を帯びます。
家にかえってから綺麗にして写真をとってみましたが、胸部は真っ黒です。
ちょっとホンマイマイっぽさもありますが、かさかさしているところを見ると、
「ヒメマイマイをデカクしたやつ」っていう表現がやはりぴったりです。
最初に捕獲した♀が50mmぎりぎり、♂は46mmと48mmくらい、
最後の雌は52mmくらい、かなりの大きさです。
特に嬉しいのは、これら4頭の1頭にも口髭・触角・フセツの欠損が無いド完品なことで、
いつもは10頭くらい取ると4頭くらいは微妙な不足がありリリースするので大いに幸運だったと思います。
今回のお気に入りはでっぷりデカイ♀はもちろんですが、
48mmの雄は体格が良く、特に胸部ががっしりしておりたまらないカッコよさです。
前回の煙草はにがかったのですが、今回は旨すぎで気絶しそうになりました。
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コメント
楽しそうで良いですね~♪
マイマイにも色々いるんですね!?
僕もたまに材採集に行きますが、フレークの中から出てきた時にはドキッとさせられます(^^;)
今度からは色を見てみます(笑)
マイマイにも色々いるんですね!?
僕もたまに材採集に行きますが、フレークの中から出てきた時にはドキッとさせられます(^^;)
今度からは色を見てみます(笑)
DFさん
マイマイカブリは同じ河川でも、
右岸と左岸でもうフォルムや色彩が違うので採集が
楽しいです。
マイマイカブリ狙いでヒラタやコクワが出てくると
ドキッとします。本命じゃない虫には驚かされて
しまいますよね。
山のマイマイカブリは河川のものよりはやや難易度が
高いので貴重です。見てみるだけじゃなくて、
ください(笑)!
マイマイカブリは同じ河川でも、
右岸と左岸でもうフォルムや色彩が違うので採集が
楽しいです。
マイマイカブリ狙いでヒラタやコクワが出てくると
ドキッとします。本命じゃない虫には驚かされて
しまいますよね。
山のマイマイカブリは河川のものよりはやや難易度が
高いので貴重です。見てみるだけじゃなくて、
ください(笑)!
| 2014.12.21 22:21 | 編集
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