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蛹室について

2018.05.06 (Sun)
マニアックな内容です。

2017年度にこんな言葉を複数頂きました。
「2017年度の極太の羽化率の高さは、
 人工蛹室で管理したからではないか。
 蛹に仕上げる段階で綺麗に仕上げることができていて、
 それが極太の不全を防いだのではないか。」


確かに!
と思いました。

幼虫が瓶内で作る蛹室って、
ど真ん中に超左右対称でできていることって少ないんですよね。
頂いた言語を借りれば、バナナ型にたわんでいることが多いのです。
2017年は、なるほど~そうか~、
じゃぁ、2018年は期待の蛹は全部人工蛹室で蛹化させよう♪
と思って終わりました。

しかし
今年、より蛹の細部に気を配るようになり、
感じていることがあります。

それは、瓶底でなければバナナ型の蛹室でも個体自身が作ったものの方が人工蛹室よりも綺麗に蛹が仕上がるという事実に直面してしまい・・・・

人工蛹室はさほど不全率の改善には寄与しない。
むしろ、人工蛹室という蛹や羽化を補助しやすい環境がメリットなだけなのではないか、と考え始めてしまったという理論崩壊現象なのです。

人工蛹室を、ティッシュを挟み完全左右対称にしても太い細い関係なく蛹の仕上がりはイマイチなことが有り、一方、「まぁいいや、期待できないし」、と自分の蛹室で蛹化させたものはほぼ100%美しき蛹に仕上がっているのです。

凄いのでました~♪なんていうノリで紹介していますが、実はものすごい手間をかけておりまして・・・・・前蛹が伸びていくにつれて、左右に横たわってしまうのを人工蛹室の角度を調整して蛹化を迎えさせます。さらに、皮を脱ぎ終わった際に、極太、或は顎先が離れた蛹の場合は顎先の標高を同じにするために人工蛹室の底にティッシュを挟み角度を付けて顎の垂れ方を調整します。この調整は3時間つきっきりではないといけなくて、ちょっとでも蛹がワンダリングをするならそれに合わせ再度角度調整をしなければなりません。また、当然膨らんでいくにつれ蛹の形状は変わり、頭部は巨大化し顎は重くなります。これに伴って蛹の変形の仕方も変わってくるので、本当に3分おきに確認し飴色になり蛹が変形できなくなるまで手を加えます。もう凄いストレスと肉体的負担で、長時間前屈状態で観察管理を続けるため背筋が悲鳴をあげ肩こりが尋常でないことになります。作業を終えたときには立ち眩みをするほどなんですが、ラッシュ時にはその頃に次の前蛹が蛹化を開始するという苦行。

こういうことを乗り越えて極太の蛹が出来上がっているわけですが・・・そういう苦労をしていない放置蛹が極太であっても超美しく仕上がってくるのです。しかも、バナナ型の蛹室からであっても!

実際の例を載せてみます。
2015年度K+350
201505300249140c51212.jpg
色々な蛹を見てきましたが、
この蛹は記憶に残っている超美しい極太蛹です。
掘ってみたら、蛹になっていました。
即ち、この蛹は自分の蛹室で蛹化していました。

2017年度TRS50
IMG_07031212.jpg
このエイリアンですら美しい仕上がりです。

2018年度GX48A系
IMG_04351212.jpg
今年の激太には敵わないインパクトの写真写りですが、
頭幅30mmに王手をかけている蛹です。30g幼虫からのものです。
掘ったらコレがいました。

各年において、一点物クラスが、
自分の蛹室から健全に仕上がってきています。
今日も瓶内部の蛹室を観察しましたが、大半がバナナ型。
壁に接していなくてもバナナ型だったりもします。

まぁ、もうここまでやりきっていますので、
全部人工蛹室で今年は強行しますが・・・・
とはいかず、原因を究明してみたくなりました。

そこで、まず蛹が上手く仕上がらない最大の原因を観察してみました。
蛹が上手く仕上がらない原因の中でも、
どのような蛹(細くても太くても)にも当てはまることが1つあり、
蛹化超直前においてまっすぐ伸びた際に歪んで伸びるということです。
これにより、脱げ方が左右非対称になり、変な感じで仕上がる。

また、人工蛹室で超健全に仕上がった激太もいますので、
それらと他のものは一体何が違ったのかと振り返ってみました。

今年は、中途半端な時期に掘り出すということを絶対に避けたかったので、
完全に蛹モードになった前蛹を確認してから掘るようにしました。
こういうものたちは人工蛹室で綺麗に仕上がりにくかったです。

一方、中には、
「ちょっと掘り出すのが早かったかな~~~~微妙に顎動くし」
というものもいました。
それらが、キレイに仕上がっています。


途中でこの現象に気付いたため、早めに掘り出したものを毎日観察しました。
同時に、菌糸瓶の蛹室で露天にしたものも経過を観察しました。

人工蛹室に移したものは健全に変化をしていくように見えました、普通でした。
興味深かったのは菌糸瓶内のバナナ蛹室に入れたものです。
バナナ型蛹室の形状に合わせるように伸び、
地面に対して水平に横になるように伸び切りました。

つまり、前蛹は部屋に合わせて形を変えているのではないか
という結論に達しました。
ということだから、早めに掘り出したものは、
人工蛹室に合わせて体を変化させたため上手く仕上がったのではないか


蛹を本当に健全に仕上げるには、

①幼虫に透明感がなくなる

②幼虫に皴が寄るが、顎はまだ強く動く

③幼虫の腹部に糞が無くなり、顎の動きが鈍くなる

④蛹に近い動きをするようになる。

⑤完全に蛹と同じ動きをし、顎が動かなくなる。

⑥お尻付近が透明になり、水風船の中に、
 蛹が入っているように見えるようになる。

⑦お尻から水分の排出を始め、ゆっくり収縮をする

⑧お尻から水分が抜け、蛹のお尻の突起が見えるようになる。

⑨体の側面に白い糸が見えるようになり、ピンピンに伸びる

⑩頭が割れる

こういう変化の中で、④で掘り出すのがベストではないか、
早くても慣れていれば③、遅くても⑤には掘り出すようにすれば、
人工蛹室に合わせて体を作り、
綺麗にしあがるのではないかと考えるようになりました。
つまり、本当の勝負スタートは、
人工蛹室に前蛹を移すタイミングからなのではないかなぁと思います。

まだまだデータが少なく自信をもってこうであると考えるには早いのですが、
来期の超極太を上手に仕上げるためには考え試行を続けないといけない項目だなあ、
と思います。


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極太ものの蛹化

2018.04.20 (Fri)
極太の蛹が羽化すると嬉しいですよね。
昨日はとてもカッコよさそうな順昌が蛹化しましたが・・・・・
激太蛹が出来たときほどはやはりテンションは上がりません。
ホペイは形状だと思っていますので、
形状を無視して数値を追求するつもりはありませんが・・・・
それでも、モンスターには形状を超越したところがあります。
そして、自分なりの感覚を文字化すると、一層太さの威力を痛感します

【私なりのものすごい都合の良い解釈-蛹時編】
顎幅5mm中盤~:やっぱりホペイは形!
    もしくは・・・あ、だめだこりゃ。。   


顎幅6mm前半~:これは幅も形も素晴らしい!
    もしくは・・・うーん・・・太いけど・・・形がなぁ。。

顎幅6mm中盤~:間違いなくストックだな・・・・!!
    もしくは・・・形はイマイチそうだけど、迫力はヤバそうだな!!

顎幅6mm後半~:うわぁああ無事に羽化してくれぇええ・・・・!!
    もしくは・・・凄い迫力だ、やっぱり顎は語りますなぁ!!

顎幅7mm~:もはや不安でしかない・・・・!!
    もしくは・・・いやいや、形?もはや関係ないでしょ!!


【私なりのものすごい都合の良い解釈-羽化時編】
顎幅5mm中盤~:お、カッコイイ!やはりこういう繊細な良し悪しが面白い!
    もしくは・・・あ、だめだこりゃ。。ハネ品だな。   


顎幅6mm前半~:満足!やっぱ顎は6mmちょっとだとフォルムの良さが語るなぁ。
    もしくは・・・うーん・・・太いけど・・・形がなぁ。。イマイチ・・・・。

顎幅6mm中盤~:よっしゃー大成功!いいのが出来たぞぉ!
    もしくは・・・よし!いいのが出来た!顎の主張が素晴らしい!

顎幅6mm後半~:やったぜぇええ!!!種親ストック!ここで満足しなきゃ!
    もしくは・・・凄い迫力だ、やっぱり顎は語りますなぁ!!

顎幅7mm~:夢じゃないよなぁ。。。!
    もしくは・・・やったぜ、すげぇのが誕生した!


ということで、やっぱり太い・デカイ・幅広いの3大要素は、
一定の水準を超えてくると形状以上に語るようになると感じます。
そこで、気になるのは蛹化~羽化の変態時です。
如何に太かろうとデカかろうと、蛹化~羽化までが上手くいかないと、
水の泡になってしまいます。

先日の蛹にコメントを頂いたので、蛹化を観察しまくった上で、
今感じていることを紹介しておこうと思います。

【羽化時に致命的になるもの】
・胸部や、頭部自体のゆがみ
・エリトラの長さ違い
・エリトラ先端が左右を向くことによるクリオネ化
・エリトラ本体が膨らむことによるガルウイング化
・脚の投げ出し
・本体内部の黒化
・腹部肥大(腹ボテ)
・エリトラの長さ不足
・その他エリトラの様々な変形


【ハネパカでない羽化に対し支障が少ないもの】
・顎ずれ
・フセツのアンバランスさ
・フセツ先端が細くなる現象
・顎皴
・頭部のディンプル
・背面のディンプル


【不全の可能性になりえるもの】
・内翅の左右非対称
・異常な頭部のデカさ
・一線を超えた顎の太さ
・一線を超えた顎の厚さ
・一線を超えたサイズのデカさ
・幼虫時の体重が30g以上
・各脚の左右非対称


さて、画像を上げながら考察を記録していきたいと思います。
まず、昨年も公開したダメダメ蛹の典型。
IMG_050229.jpg
特にエリトラに注目、左右非対称で、長さがかなり違います。
ここまで来たら、修正もかなり難しいです。
修正は、形を変えることなので、羽パカ程度は治せます。
しかし、その翅の長さ自体が足りない場合はどうしようもありません。

IMG_0503 - 22コピー
これもかなり重度なもので、特にエリトラ先端が左右を向いてしまっています。
まだこれ以上左右を向くものもあります。

IMG_008412.jpg
これについても、問題は外翅です。
外翅が短いことにより内翅が露出しています。
外翅は本当に大切です。

では、なぜこのような形状になってしまうのか。
今期も昨季も、細い個体でこういう形状は出ていません。
6mmを超える顎のものになってくると、途端にこの現象が起きます。

昨年は蛹を健全に仕上げることにより不全率を低下させました。
それは、こういうことを防いだことによると考えています。
IMG_00961.jpg
このような現象が人工蛹室でもよく起きます。
実は、先日もしぼんできているのに気づかず、
真横なまま半分の皮を脱ぎ終わったものに気付きました。
もちろん修正し、ド完品に仕上げました・・・・

GX50系
IMG_9718.jpg
半分だけ皮を脱ぎ、頭部、顎が思いきり歪んだ状態の撮影を
しようかと悩みましたが、期待のラインなので撮影よりも修正を優先しました。
仕上がってみるとそんなに太くは無いですが、
きちんと仕上げて上げて良かったと思います。
エリトラについても組み直しが必要でした。

人工蛹室も、それぞれ個体差があり、幅が広めだったり、
傾斜が強めだったりします。それでこういうこともあるので、
個体に合わせて幅、傾斜を変化させ、使用するようにしています。

その工夫を持っても、太い物からは画像のような、
100%線対称で無いものが出てきます。
今期、そこに注目しながら蛹化を観察しています。

まず、
IMG_0104a1.jpg
顎が太い物は、「この状態が長い」ことが多いです。
i-phoneで撮影なのでべたっと映っていますが、
これは思いきり体は屈折してしまっています。
Vの字になるほど屈折してから頭部が抜けることもあります。

幼虫の皮から引っ張り出してみると、
顎があの小さな幼虫の顎に入っていることが分かります。
その証拠がこちら・・・・・

IMG_9715 - コピー
非常にカッコいいGX48A系で、今期蛹化です。
顎基部の太さもあり、羽化すると48A系の洗練されたフォルムになりそうです。

この蛹は、24gの幼虫からの蛹化ですが、
何と12月の交換時に右顎がばっきりと折れていました。
本当にキレイに、根元から真横にスパッと顎がなくなっていました。
餌を食えないレベルだったので、当然大きくならずにそのまま蛹化
したわけですが、顎が無い幼虫をちゃんと育てるとどうなるのかと
いうデータを取りたくて、「顎欠け」とメモし大切にここまで
育ててみました。

IMG_9715.jpg
お見事、このように蛹化しました。
ということで、蛹の顎になる部分の皮は、顎に入っているんですよ。
ですから、幼虫の頭の殻から顎を抜くのにどう見ても時間がかかっているんです。

それに何の問題があるかというと・・・・
IMG_0106a12.jpg
こうやってVのじになっている間に、
腹の部分の皮が張って間に空洞ができ、
皮を脱いでから膨らますはずの脚や羽が少し膨らんでしまうようなんです。

IMG_0107a12.jpg
見えている一番太い白い糸は、引っ張ると非常に抜けにくいんです。
何のために?と思いますがこれでバランスを取っているようなんですね。
この白い糸がエリトラを下方に押し付ける様子が確認できます。
ところが、極太ものになってくると、
体勢が腹筋で体を40度起こしたくらいになっているので、
これが上手いことエリトラを押さえつけてくれません。

IMG_0111a11.jpg
その結果、ようやく顎を抜いたと思うと、
エリトラは細い顎のものより横に広がり、
外翅と内翅の重なりも不均等になってしまいます。
ちなみに、この個体は昨年の蛹化のものですが、
この時点で顎幅が6mm弱程ありました。


IMG_053612.jpg
こういうケースは珍しくなく、
これは上の連続写真とは別のものです。
やはり、内翅が露出してしまっています。
これが固まり・・・・

IMG_112612.jpg
このようになりました。
このケースにおいては、内翅と外翅は体液を流しこむ段階で同じ長さに
なりました。GX50-Gの蛹です。

IMG_0735a12.jpg
こちらはTRS48A、一見非常に健全ですが・・・・
顎の内側をご覧ください。内翅が今度は内側過ぎる方向に寄っています。

この2頭は、自力羽化で、ド完品でした。
極太蛹は、その異常な形状上蛹化の工程自体に、
標準レベル蛹との相違点があり、これにより蛹の仕上がりが、
普通ではないことが多いという考察です。

まぁ、当たり前ですよね。
例えば、現在抱えている蛹の中で一番の個体・・・・
それは即ち、現在抱えている個体達の中で一番違っている個体ということですから、
他の蛹のようにいく訳が無い。

一番凄い個体は、実はイコール一番ヤバい個体なのでしょう。
顎が太いと、その重さが蛹の歪みを誘発しますし、
その厚さが前足や胸部を圧迫します。
頭がデカいと、蛹の皮が脱げにくくなります。
腹部が小さいと反転しにくく、体液の循環がイマイチになりがちです。

IMG_026812.jpg
流石にコレは治せませんでしたが・・・・

IMG_1069312.jpg
とんでもないガルウイング・・・

IMG_1070312.jpg
更に、エリトラが折れたことによる水ぶくれの発生。

IMG_1073312.jpg
このレベルでも修正し・・・

IMG_1132312.jpg
仕上げる事が出来ました。

IMG_1272a12.jpg
エリトラも収まり、輸送にも耐えました。

それでも、B品であることに変わりはありません。
エリトラの内部については、問題は大きくないと思います。
IMG_9991a12.jpg
こちら、完品で仕上がったGX50-Gの蛹化直後の画像です。

IMG_9709.jpg
こちらは、今回紹介した極太ものです。

GX50-Gは補助無しで完品羽化であったので、
内翅の不均等性の影響は外翅の不均等性よりも圧倒的に小さそうです。

それでも、今期蛹化時期に立ち合えたものについては、
エリトラを持ち上げ、被せ直し、形状を整えるということをしています。
不均等であることは、間違いなくネガティブな要素です。
ですが、何が不均等化によってかなり影響の大小は異なりそうです。

最後に悩みに残るのが腹ボテです。
こればかりは、エリトラを完全に仕上げても腹が浮くので、
近年悩みの種となっています。
30gを超えると圧倒的に腹ボテの率が上がります。
そういう、

・体重が突出して乗った、
 それが飼育頭数の1/30のレベルである

・極太血統であり、
 1/10の超極太になった。

・重量級である、よって腹ボテになりやすい
 それが1/10で腹が引き締まった

・極太である、よって体が歪みやすい
 それが、均等な体勢から均等に皮が脱げ、
 1/10の確率で左右均等に仕上がった

・極厚である、よって顎の重さのせいで上下歪みも生じやすい
 それが中脚の補助等により、1/10の確率で上下ずれも起こらなかった

・パンプアップの力が強い、よってエリトラが開きやすい
 それが、顎形状が極太に適したため、
 1/30でエリトラが健全に伸びた

・極太顎であるが、幼虫頭部も突出してデカかった。
 よって、1/10の確率で顎がすんなり脱げ、
 エリトラが綺麗に仕上がった。

100/105の確率で病気にならなかった

100/105の確率で変なダニにやられ、
 萎むことが無かった

100/105の確率で、雑菌に侵されることが無かった

という、一億分の77くらいになれば、
顎幅8mmが見え、頭幅が30mmに乗り、デカく完品の
モンスターが仕上がるように思います。
さて、概数で計算すると、一億分の77でした。
なんか、7,7っていいですね!
一億分の、っていうのもなんかいい。

2016年度の採卵についての実験

2016.08.06 (Sat)
2016年度はいくつかの実験を行っています。
採卵頭数については、先日のブログでのご紹介の通りとなっており、
それなりの感触を掴めるようになりました。

マニアックな実験もいいんですが、
やはり結局気になってしまうのは基本的なことです。
・後ろ足フセツが無いと産卵は♂は交配、メスは産卵が無理?
・不全は遺伝するの?
・2年目は交配済みだったら、本当にしっかり産む?
・材は固めとかいうけど、どのくらい固め?
 柔らかめで産ませる人が多いし、柔らかめ材人気だけど???
等等

それで今実験のことがあります。
・メスの産卵頭数にリミットはあるのか
 産まなくなったor空生みは本当に卵切れなのか


今期は入魂♀に本気で産ませる採卵体制をとりました。
その結果、前半は快調に3桁の菌糸瓶を消化するに至りましたが、
後半で失速し、300から先には牛歩で進んだという現状です。

この途中で復活した華王のメス2頭が貢献し、
現在残り菌糸瓶僅かというところまできています。
卵ストックは順調に高級マットの中で孵化しているため、
楽に菌糸瓶追加発注に至りそうです。
というか、武夷できるのか???という壁に当たっています。。

途中の失速原因はメスの生み渋りで、
1回目で15頭前後産んだ♀も、
4回目セットでは空打ちが殆どとなりほぼ採卵できなくなりました。
果たしてこれは、本当に卵切れなのか??

「爆産」について調べると、
大体30頭1回で回収くらいから爆産となり始めているように感じます。
もちろん、産まない血統が15頭産んで爆産と呼ぶこともあるようですが。
今回は、「産む血統」のメスの検証ですので、特例は除き、
30頭以上の回収に焦点を当ててネットサーフィンをしてみました。
すると、合計で行くと60~120頭の回収は普通にあるようです。

少し話がそれますが、
実際、
本当の難しさは1♀から50頭以上回収する精神力にあるのかも
とも思ってしまいました。

たとえば、ある年物凄く気合を入れてブリードしようと、
5月にはブリード用意を完璧に揃えて臨んだというシチュエーションを想定します。

Aという大本命の♂がいて、この♂からの子しか育てなくていい!
みたいになったとします。Aがダントツ♂で他は好みじゃないしショボイ。

で、そのAに1♀しか当てないのかというとそういうことはなく、
得られたトップ3くらいはもちろん掛けていき、
保険で2♀くらいかけてまずまず安心となるように思います。
もっとリアルにケースを想定すると、全然好みじゃなくても、
オスの種なし保険に2番手♂は残しておいて5番手以降の♀にかけるでしょう。

このトップ3が爆産したとします。
もう2番手♂の話は良くなったので流すとして・・・
リアルな話をすれば、トップ3の中にも大抵「別格」がいるものです。
「別格」も半端なく生んだとします。
※全部イイ!みたいなケースもありますが、
  それだと検証がすすまないので・・・


「別格」・・・40頭爆産!
2番手・・・・30頭爆産!
3番手・・・・30頭爆産!

まず、1種1系統入魂ブリーダーでなければ、
ここで「うっわ、採りすぎちゃった・・・・」となると思います。
100頭いってますので。。
でも今回は入魂する設定ですから、100頭育てる設定にはしたい。

さて上の数量の通り100頭はいってますが、
育てたいのは大本命なはずです。
そうすると、あと60頭を「別格」から採る必要があるでしょう。
でも、大抵ここで、「よし、予定頭数GET!」となってしまうのではないでしょうか。

「1番手多く採れてよかった~~、それに、2番手、3番手からも採れたし、
 今年は絶好調!メスって外れることもあるから、トップ3をしっかり育てよう!」
めでたし・めでたし   なんじゃないでしょうか。

ここで、
 「いやいやいや、残りの2♀は卵があるかどうか、
    採れるかどうかの保険ですから。
    トップから100頭とりますよ!!」


というのは結構、厳しい。精神的にも厳しい。

「今期は1♀から100採って、それだけそだてようと思うんです!」
→「本気(マジ)ですか!?」
が普通の反応だと思う。。

メス選びに尋常じゃない眼力を持っていないと、あと実績も無いと難しそう。
それから、採卵技術も、限られた時間の中で相当テンポよく爆散を連発
させられる水準でないと難しそう。
全く他の血統に浮気をせず、同血統内でも1メスに絞り、
かつそのメスがアタリで爆産を続けた・・・
ブリーダーも気力が半端無く、♂♀のケアを徹底し採卵ローテーションも
小まめに行った・・・なんていうケースにおいて、メスの限界を知れるのでは・・・・


そういうことなので、♀の本当の限界を知るって結構レアケースなんじゃないか、
と思います。1メスから結果的に大量に得る極意は精神力なのでは。。
また、私自身はもちろん上記の気合までは到達できないため、
今年度のブリード体制が、メスに限界に至って頂くほど余裕があるわけでもない
ため、後半の「空生みを始めたメスは限界なのか」を検証したいと思っています。
沢山産ませたい本命があって、それがそこそこ採れたんだけど・・・・
本当はもう少し産ませたかった。けれど、メスが限界っぽいんだよなぁ、
というシチュエーションを打破できないものかと考えているのです。

この検証は前々からやってみたく、
また、「実は雄にも問題があるんじゃないか」と考えていました。

そこで、以下のような実験を既に行い、
データを回収することが出来ています。

1.GX50本命♂を1週間休ませ、餌を切らさない
IMG_615w2[1]

  同時に、TT17AXの♂も1週間休ませ、餌を切らさない
IMG_7190.jpg


2.GX50♂に大本命のTRSのメスを交配する
  同時に、TT17AX♂に3で紹介の血統の健全♀を交配
  ※我が家はエサ皿入り小ケースで自然交配させます

3.交配後、2♀はそれぞれ即産卵セットに投入。
  ただしGX50♂の方はTRSのメスを抜くと同時にもう1♀を入れる
  このもう1♀も、今期とてもお気に入りの新たに導入した健全そうな血統
  つまり実験には1血統別♀、同血統同サイズ♀を2♀使用
IMG_7220.jpg
  ガクガクの角張った顎・・・・欲しかった個性なんですよねぇ。。。。
  とにかく美しい個体ですし、内歯も体積があっていい・・・・!!
  安定感を感じるので、GX50に交配したかった。
  また、TT17AXに掛けて、美しくごつく湾曲した個体を作りたかった。
  いずれにしても、2ライン採るつもりで行っています


3.同期間GX50と上記張り出し系統♀を交配し、
  やはり即産卵セットに入れる


4.それぞれの産卵頭数を比較

この実験では、 「実は♂の精子量にも採卵頭数が影響されているのでは?」
ということを検証することが目的でした。
どうも、ハンドペアリングで相当回数交尾をさせている方のところでは、
採卵頭数が多い
と思ったので。
また、♂の精子作成にも一定期間が必要ではないかと、
休ませなかった♂と交配させるとイマイチ産みが良くないことから感じたので・・・・。

これについては結果が出ています。
・休ませた♂と交配したTRSの♀・・・・2ロット目の採卵でしたが、15頭前後GET!
・休ませた♂と交配した張り出し血統の♀・・・・20頭前後の良い回収!

・休ませない♂と交配した張り出し血統の♀・・・空生み無し、すべて健全!
                              しかし10頭未満しか産まず
                              しかも途中で産卵放棄


オスの精子注入量は結構大切なんじゃないか?
という結果に至っています。実際、初期に交配した♀、後後から焦って交配した♀は、
産む傾向がありました。共通しているのは♂を休ませたことと、再交配したことで、
感覚的なこういう方向性を確かめてみたかったのです。

来年はそういうことなので、
・交配する
・2週間産卵セットする(この期間♂を休ませる)
・再交配する
・2週間産卵セットする(この期間♂を休ませる)
・再交配する
・2週間産卵セットする・・・・・のローテーションでいってみようと思います


さて、上記を踏まえて、空打ちのみに至ったGX50の、
4回も産卵行動を頑張ってくださった♀を、
2週間休ませた♂に再交配しました。
4セットも組んだのに、交配はこれが2回目です。

メスを取りだしたときは・・・悪いことしたな・・・と思いました。
そのくらい、大きくて体格のいいメスがかる~くなってしまっていました。
もう死ぬんじゃないかな、っていう重さでした。

2日程の交配予定でしたが、高熱でダウンしていたので、
4日同居させました。両断は困るので、フラフラながらゼリーだけは欠かせず。
さて、今日少し風邪から立ち直ってきたので、
メスを取りだしてみることにしました。
手に取って、明らかな違いを感じました。重い!

このあと産ませる予定はありませんが、
限界まで産ませるためには、断続的な交配が必要なのかも?
と思えるようになってきました。来年も今年使った本命メスには頑張ってもらうので、
メスの採卵の限界については、来年結果検証をしたいと思います。

現在、あまり産まなかったGX50と交配の張り出し♀を再交配しています。
これで産んだら、「産み渋ってきたら再交配」という手段に少し確証が持てますね。
そして、これで産んだら抱えられる幼虫頭数のリミットを余裕で超えるので・・・
プレ企画発動でしょうか。。

全然関係ないですが、このタイミングで、
私の内面に国産ブームが巻き起こっています(焦)
華王を全部育てたくなっています。

そして、華王は3ロット目に入り、まだ爆産しており、
まだ健全な卵ばっかり産んでいます。
華王は、2♀、Hyper華王直接購入しか使っていません。
どちらもデカく、太いです。
そして、繰り返しになりますが前半戦が嘘のように健全で、
本日は放置産卵後セットから5頭の幼虫を回収しています。

また、このタイミングで内面で湾曲ブームが巻き起こり続けています。
張り出し系のメスからの幼虫を全部育てたくなっています。
菌糸発注確定ですかね・・・・。
とりあえず、張り出し系×GX50はもう一発組みたい・・・
張り出し系×TT17AXは採れまくったからOK、
良質材は1本しか無いから、中ケースに1本材で、
張り出し系×GX50の2ロット目と、
武夷をやりますかね!


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