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本土ヒラタ地元産ペアが揃った

2018.08.19 (Sun)
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カナブンです、普通種も美しいですね、虫はいいなぁ。

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もう少しでブルーになれそうですが、ブルー個体と呼べるレベルではありませんでした。
今年はカナブンが少ないように感じます、まぁ、お盆なので、当たり前でしょうか・・・。

そう、九州遠征から帰宅し、ヒラタクワガタの飼育をしてみたくはなったものの、
思えばもう盛夏を過ぎており、しかも急激な気温の低下。
兎に角焦り、兎に角、木に上り続けた毎日でした。

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今年は悲劇が多く、このように、自分にとっての地元のご神木が、
ことごとく伐採されました。スズメバチの影響です。
今年、毎年巡るのが楽しみな木の内、5本が消滅しました。
東京なので、この5本は強烈な痛手です。

仕方ないので、高所を攻めることにしました。
これは結構な成長だったと思います。
今まで見なかった高所をみるようになると、
今まで見つけられなかった樹液ポイントがかなりあることに気づきました。

採集圧もとても高いですし、採集人口も多い。
ですから、お楽しみ採集のレベルの人たちが行かない場所で、
採集マニアでないと取れないようなレベルの洞や樹液スポットを
めぐりまくりました。

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帰宅後、そのままチャリンコで3時間の徘徊。
スーツで木登り、怪しすぎる。

ですが、努力は報われ、
早々にヒラタのオスをゲットすることができました。

オスは、地元のみんなが誰でも知っている、
滅茶苦茶目立ったスーパーメジャーな木から採りました。

樹皮も剥されまくっている絶望的な木ですが、
一部、非常に分厚い樹皮のめくれが木の下方に続いているところあり、
これは樹皮をはがしたりすることも、
叩き割ったりすることもできないレベルなので、
もしかしたらこの中にはいるかもしれないと思い・・・・

携帯のカメラで樹洞内部を覗いてみました。
(顔を近づけても覗けないので)
いた!!デカイ黒いものが横にビタッとハマっていました。
これを、携帯のカメラで除き、ライトで照らし、ピンセットを駆使して個体をずらし、
抜き出すという大手間をかけて掻き出しました。
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いいいやっほぉおおおう!!
まさか♂が採れるとは思わなかったぜぃ!!!!

形もサイズも悪く無いではないか!!
これなら、60mmアップとかにでもなれば、
相当箔の有る個体になりそう。

しかし。
欲しいのはメスなんですよ、ブリードしたいので。
極論を言えば、もう♂いらないんですよ、どうせ、
今の時期のメスは自然交配済みでしょうから。

去年も、ブリードがしたくて、
メスを探しましたが、採れませんでした。

5月からやればいいんですが、5月はホペイの変態の時期なので、
ヒラタ採集どころではないんですよねぇ。。

それで、ホペイが落ち着いたところで、
やっぱり採集楽しいなぁ!
昔テンションを上げてくれた地元のデカヒラタを育てたいなぁ!
となるんですが、既に盛夏を過ぎていて採れない、
という数年が続いています。

この♂のいた洞は、到底普通の採り方では採れない場所なので、
まぁ、まず♀も一緒にいるだろうと思ったんですがいませんでした。

仕方ないので、メスを探すために更に夜の徘徊を続けました。
何本の木を何回登ったんでしょうか。
毎朝、体が一回り大きくなっていました(爆)
家をジムに改造して、筋トレをしているくせに、
筋トレテンションが上がっているときよりもずっと筋肉が付き・・・
ずっと疲弊していく・・・自然すげぇ!

朝チャリンコで数時間林を巡り、
夜また巡り、死んだように寝る。
昨日の昼間には、体への負荷が大きすぎたのか、
いきなり心臓がうってなりました(爆)

でも、ヒラタのペアを揃えないとこの夏を終えられない!!
もはや意地になり、昨日の夜、更に仕事終わりに林に直行しました。
コクワパラダイスでした。流石に、お盆が終わったので採集圧力も減ってきているようです。
カブトムシがいませんでした。肌寒く、秋の訪れと恐怖を感じました。
これ、採れないフラグがガッツリ立っているんじゃないか?

45mmアップのコクワとかは結構採れるのですが、
ヒラタが採れない!

不気味な林を徘徊し、ある木に目が留まりました。
凄く大きく、太いクヌギの木で、10年前は、
スズメバチの猛攻で近寄れないほどの樹液を出していた木でした。
3年ほど前から樹液を出さなくなり、
当時はほじくり返されていた根っこの部分も普通に戻ってしまっている、
もう誰も見向きもしない木です。

なぜだか、その木が懐かしくなり、
懐中電灯で照らすと、
正に照らした真ん中に、黒光りする、大きな甲虫の姿が浮かび上がりました。

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まじか!!
きゃっほおおおう!やったぜぇええ!!!


正直、マイマイカブリ採集並みにドーパミンが分泌されました。
これが歩いているなら、やっぱり樹液が出ているのか?
と、木をくまなく見ましたが、どこにも樹液は出ていませんでした。
散歩をしていた個体に、偶然出会った感じです。
神様ありがとうございます!!!


昨日から同居していますが、凄く仲良くしています。
今日はケースを刺激してしまい、オスの下にメスが逃げ込みましたが、
オスは全く威嚇もせず、メスをかばうようにしています。
非常にほほえましい。

手に取るとものすごい気質で、ワイルドだなぁ、という感じですが、
こういう仲良しな感じもいいですね。
両方、流石に疲弊しているので、
自然界では絶対に得られない高栄養なゼリーでまずは回復です。
物凄い食いなので、よく回復させて、9月までには採卵セットに入れたいです。



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本土ヒラタが欲しい

2018.08.18 (Sat)
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クロカタビロオサムシ採集-リベンジ編

2017.12.19 (Tue)
前回は気合不十分であったため、
クロカタビロオサムシに出会うことが出来ませんでした。
私は本当にビギナーズラックに恵まれない人なので、
あっさりいってあっさり採れてしまった、という経験はほとんどありません。
調べて、準備をして、期待感と不安感の葛藤を乗り越え、
やりつくして、疲れ果て、悲壮感を漂わせ、神頼みまでして採れるという感じです。
ただ、そうして採れなかったこともありません。
虫の神様は、そういう風に私に恵んでくれているのだと思っています。

1週間煮詰めていたんですが、やはりここはクエストコンプリートをしなければ、
ということで、本日は行ってきました、ガチ採集
獲りに行きました。
特に、クロカタビロオサムシの中でも、
緑が強く乗った個体が欲しい!!という狙いがありました。
やはりオサムシ類なりの個体差があるので、漆黒レベルから緑が乗るレベルまでいるんですが、
しっかりとエリトラの縁に濃い怪しげなグリーンが乗った個体が欲しい。
できれば、大き目のもので。しかし、それほどの贅沢は言えませんね。

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ポイントは前回目星をつけていた場所です。
昨年の採集で1頭を得る事が出来た場所なので、実績もあり安心感もそこそこあります。
昨年の採集場所より、より粘土質の崖です。

前回の採集では、非常に高い崖によじ登り掘ってみるということもしてみました。
マイマイカブリなんかでは、高いところに越冬する傾向が強い場所があったりするので、
飛翔が可能であるカタビロオサムシであれば高いところの越冬もあり得ると踏みました。
しかし、これは不発でオサムシ類どころか虫自体が出ませんでした。

前回は傾斜の急な場所を掘り、高さも高めのところを狙いました。
今回は傾斜がなだらかな粘土質の崖を狙い、掘り崩すのも足元から掘ってみることにしました。
また、崖の土質についても、かなり固めでねっとりとしたものを狙い、
ふかふかとした、河川敷にあればマイマイカブリが入りそうなところは狙っていません。

開始10分で、ぽこっと穴が空き、だるま型の腹部が見えたような気がしました
気がしたというのは、崖採掘バーサーカーと化していた為、物凄い勢いでピッケルを振っていたからです。
やったか!?と思いました。
やったか!?というのは、狙いの虫が出たか!?
ではなく・・・・つぶしたか!?!?(滝汗)
でした。

が、こういうところは常に運がいいと思います。
狙いの虫を潰したことって、ほとんどないんですよね。。。
ちなみに、採集は採るのが楽しいから行く、ということは私にとって稀で、
その虫が欲しいから行く、という感じです。
完全に飼育目的です。
ですから、潰してしまったり、欠けてしまったら意味がないんですよね。

腹部をこちらに向けていた扁平形状の虫が、
ポタッ・・・・と土砂の上に落ちました。
間違いありません、クロカタビロオサムシです。
それもサイズは大きめ、サイズについては大変贅沢です。
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よっこいしょ、と起き上がるオサムシ。
うおぉ!!緑だよ!!
微動だにしない虫をよーく見ますが、欠損も無いようです。
無意識なピッケルの軌道修正が効きました。
もう、これで目的は達成です!!
足から10㎝くらいの高さのところから出てきました。
やはり、やや低めのところがいいのでしょうか。
恐らくこいつは♀、できればオスも得たいなぁ。。

その後、引き続き崖を採掘すること30分、
いきなり崩れてきた土の明るい黄土色の上に、真っ黒い物体が転がってきました。
うわぁああああ今度こそ潰しちまったか!?
クロカタビロオサムシは、かなり固い詰まった粘土質のところに入るので、
越冬のための穴もしっかりしています。
それを確認せずざしゃーっと崩れてきたということは・・・・B品?

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なんとこいつも欠損のない完品!!!
奇跡!!虫の神様ありがとう!!
こいつもメスのようです。

アオオサムシやオオオサムシも好きですし、クロナガオサムシも嫌いではありません。
アカガネオサムシなんて造りが大変渋いと思います。
ただ、それを採りに行くか?というとそうでもないなあ~~~という位置づけです。
ですが、クロカタビロオサムシは私にとって採りに行く虫です。

このエレガントな肌質、反り返った腹部、他にない幅広の個性、
しっかり黒いのに、鋭い緑の光沢がアクセントを添える色彩。
そして、他にない丸い控えめの胸部と、ぐわっと張った肩幅。
正直滅茶苦茶カッコいいし美しいと思う。
渋い色合いなのに、宝石を掘り当てたとしみじみ感じさせてくれます。
また、越冬時に掘り出すと活動を開始しないのもかわいらしいところです。
アオオサムシやマイマイカブリはひょこひょこ動き出すんですが、
クロカタビロオサムシは脚をぴーんと張ってゆーっくり動く程度です。
温めてもすぐには動き出さず、のろ~りのた~りと動いています。
冬ですな!という感じで風情を感じます。

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また、今日の採集では、アオオサムシが殆ど得られませんでした。
これまでは無数に得られていたんですが・・・やはりポイント選びは、
クロカタビロオサムシ採集ということであれば当たっていたのかもしれません。

これらは全てリリースしてきましたが、数が少ないだけでなく、
どれも非常に似たグリーン、赤っぽいもの等が混ざらなかったのが面白いところです。
右下のものだけ、ちょっと赤銅色が入っていますが、
他はどれもTheアオオサムシという色です。
実は、地元付近では、図鑑のアオオサっていう色はそんなにいなくて、
赤みが強い物とかが多いんですけどね。

ペアとしては得られていませんが、十分満足したので、1時間ちょっとの採集で、
欲をかかずポイントを後にしました。
クロカタビロオサムシはまだまだ個体差を見たいんですが、
蛾の幼虫の発生期に、夏季採集を今度はしてみようと思います。

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帰宅後の写真です。
個人的にはあまりこの個体の色を上手く写せていません。
かなり緑味の強い個体なんですが・・・。

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未来的なフォルムをしている・・・・。

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2匹目にも、それなりに緑が乗っていました。
このケツの反り加減がたまらない。

今夜はこれを肴に酒が旨そうです!

遅すぎるオサ掘り

2017.12.12 (Tue)
毎年10月下旬にはオサ掘りに行っているというのに、
今年はこれまた非常に出遅れた採集でした。
8月から釣りに没頭していたのがありますね。

スモールマウスバスについては超鉄板を把握できてしまったので、
最近は気軽に合わせとファイトを楽しむことができています。
が、流石に50アップを2ヶ月で3本釣ってしまうと、
少し目標意識がぼやけてしまいました。

釣り方が良く分からなかった8月、
小バスが釣れるようになった9月、
30アップが釣れるようになった10月、
40アップを連発した11月、
と、熱い展開があったんですが、
50アップを連発するはずもないし、寒くなったので辛い。

オサ掘りに至っては、絶対に行きたくない勢い
ではあったんですが、ちょっと、毛色の違うクロカタビロオサムシが見たいなぁ・・・・
と、リハビリがてら気軽に近くの里山まで行ってきました。
このところ採集熱があがらないのは、九州で巨大マイマイをゲットできたというのもあります。
あれよりデカいのは採れないだろうからなぁ。。と思ってしまうわけです。
ただ、このままだと、あのマイマイ掘りの楽しさを忘れてしまうんじゃなかろうかとも思うのです。
とりあえず、オサムシ臭を嗅げばスイッチが入るんじゃないか?
ということで、ふらっと手軽採集に乗り出します。

釣りを久しぶりにすると、
池や河川周辺を棒を持って歩く独特の筋力や体力が低下しているのを感じます。
水辺特有の環境下で長時間頑張れる服装についても忘れていたりします。

同様に、オサ掘りも久しぶりに行うと、
斜面にへばりついて崖を崩すための独特の筋力や体力の低下を感じます。
また、装備についても、連戦を重ねているときほどの配力がなくなってくるので、
例えば今日であれば汗拭きタオルを忘れたり、
採集した個体をその場で磨くブラシを持っていってなかったり、
溝から引き出すピンセットを忘れたりしますね。
ということで、今日は感覚をもう一度復活させる感覚のだらだら採集です。

開始30秒でアオオサムシが出てくれました。
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私はオサムシ類のこの腹部の色が大好きです。
光沢があって、洗練された感じがある。
黒いけれど、自然の中ではとても目立つ色の腹部。
これが見えると、やった!となります。

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茶色系、赤系、緑系といろいろ色が出たんですが、
とりあえずザ・地元のアオオサムシ、という色のものを撮影しました。

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褐色の景色の中で、明るい金属光沢が出てくると、
はっとして楽しいものでした。

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が、800㏄のボトルが半分埋まるほどにザクザクとれるので、
だんだん・・・・飽きてきてしまいました。。

アオオサムシは、キレイな空洞を土の中に作っていて、
その中に鎮座しています。
崖を浅く崩して、これをずるっと引き出す・・・・ことの繰り返し。
クロカタビロオサムシは現れないし・・・・・
と思いきや突然・・・というドラマの気配も無いので、
今日はほどほどにして撤収です。
なんでしょう、釣りにしても、虫採りにしても、採れる気配っていうのがあるように思います。
今日は取れるような予感が無くて、景色も寂しく映る感じでした。
その日のバイオリズムやテンションにも寄るんですが、
その環境に今日はクロカタビロオサムシはいなかったんでしょうね。
次は、別のポイントを攻めてみたいと感じました。

帰りにいくつか場所を物色して、
それなりに掘れる崖を見つける事が出来ました。
これらには手を付けず、今度テンションマックスの時に崖採掘マシーン化して、
掘ってみたいと思います。





帰り道、それにしてもあんまりテンションが上がらないなあ。。
あ、今日は掘り出し即ボトルへ収納という繰り返しで、
オサムシ臭をまだ嗅いでいないからかもしれない!!
と、リリース前にボトルを開けて顔を近づけ、オサムシをつついてみました。
・・・・
ぐわぁあああ!!くせえええ!!ギンナンシュウがするよ!!
と思っていると、
やはりオサ掘り熱があがってきてしまいました







帰宅後ウェブでマイマイ採集の日記なんかを見ていると、
うわぁああああマイマイ掘りてぇえええ!!!
というモードから抜け出せなくなってきています。






来期の膨大なブリードの為に、
今から資金を徹底的に節約しないといけないんですが・・・・







「今期手に入れた折りたたみ自転車で、キタカブリを採掘に行くか(ワクワク)」
から始まって、
「兵庫県三木市とかいいな・・・・・・(ぐふふ)」
だとか、
「木曽川付近のでっぷりマイマイもうまそうだな・・・・・(うひひ)」
だん、
「ネットに採集記録が無い川に行って、ネットサーフで見れないフォルムとか出ないかな(うほほ)」
とかなってきて手が付けられない雰囲気になってきます。

気が付けば、
銀行口座の残金を見て、来期のブリード予定の資金を確認、
総じて、採集に行くのには問題ないではないか!
という病気になってしまっています。

とりあえず今週から来週にかけては採集に行けるスケジュールではないんですが、
できれば年内に一度マイマイは掘っておこうと思います。

九州遠征-マイマイカブリを追うドラマ-完結編

2017.09.10 (Sun)
関東に帰ってきてから、殺人的な忙しさで、あっという間に夢幻想から現実に戻された感じがあります。発送したい荷物も出荷が滞っており、もやもやとしながら流星のように日々が過ぎていきます。

それでも九州、マイマイカブリ採集遠征の感動が薄れることはありません。帰宅し、わずかな睡眠時間の前に水槽の前に立つと、ホペイを手に取ってからでもデカイ!と感じるマイマイカブリが堂々と居座っています。

1週目、手ごたえ無し。



2週目、手ごたえ無し、気力がなくなる。




もう、本当の本当に本心からあと1週にすることに決めました。最後の1週だからといって、確率が上がるわけが無いのです。ただ、同じ確率がもう1回あるだけの話なのです。それが、採集の辛いところなのです。

しかし、その最後でどんでん返しがある場合があるのです。これが、採集の謎、神秘的で中毒性の最も高いところなのです。










山の下から、最後という灯に照らされる数%の期待感を膨らませ見て回ります。しかし、そう簡単にマイマイカブリは現れてくれません。もともと絶対数が少ないのです。車に引かれている個体も見かけません。いくら林道を照らしても、マイマイカブリが歩いているのにひょっこり出くわすという経験もありません。本当に、採りに行かないと出会えない虫、という印象です。最初のポイントは実績もありましたが空振りでした。だろうな、と思ってしまいました。

他のポイントもことごとく空振りです。そうして、それなりの個体が採れたポイントにやってきました。いつもは車から飛び降りるのですが、重い足取りで車から出ます。さて、私は下の方から、同行者は上の方から照らしていくという行動パターンでした。そのポイントは、山の比較的高いところであり、杉の木にトラップをかけたところでした。杉の木はライトで照らすと明るいので、パッと照らし、生き物っけの無いことがすぐに見てとれます。あぁ、残念。次も残念。さて、3本目は・・・・
















というところで、同行者がそろ~~~っと現れました。




YYさ~~~~~ん、あれ、マイマイじゃないですかぁ???








この時ほど心臓が跳ね上がったことはありません。彼は、釣りも上手く、採集も上手。デカイ昆虫を見て、ヌシ的存在の生物を見てきた人です。その彼が、じゃないですか??とそろ~~~っと言葉を吐き出したのです。そのおとなしく繊細な声の裏には、重厚かつ亀裂が入りそうな緊張感が含まれているのです。ここまで苦労をし、ここまで体力をすり減らせ、ここまで精神力を削り、そして巡り合ったマイマイカブリ、普通はテンションが跳ね上がるところです。しかし、その上でこのような表現、これは、大物がかかったのか???

現場数m先へ直行します。いきなり照らして、ポタッと落ちては大変ですから、そろ~~~っと照らします。一体、どのようなマイマイカブリがくっついているのか、見ていない私には想像しかできません。照らすと、黒い塊のようなものがぼんやりと見えました。







あぁ、あれは、
ざんねんながら、バナナトラップの黒化した皮の部分だ。。








確かにマイマイカブリのように見える。
でも、あんなにデカくてデロンとしている訳が無い。
なによりも、幅が広すぎる。当地のマイマイはもっと細身だ。

やっぱり、夜明け方まで山を駆け巡ると目もおかしくなってしまうようだ。
おかしいというより、おかしいレベルの採集をしている自分たちに業がある。

「あ、あれは残念なが・・・・・・






ん?






マイマイカブリかそうでないか、それを夜に見分ける決定的な特徴、それは、マットブラックであるかどうかです。マットブラックなものって、意外と自然に無くて、マイマイカブリは、ワイルドものが木にくっついているときって、雨でも相当なつや消しブラックに見えるんです。なので、木や葉の影がマイマイカブリであると長時間錯覚することもあるほどです。なので、今度は体積があるかどうかを見ます。体積があり、マットブラックな巨大甲虫の陰であった場合、それはマイマイカブリ以外の何物でもないのです。

先ほどのバナナトラップに見えた影は、マットブラックであった。もう少しいうと、少し灰色がかっていた。泥をかぶったマイマイカブリの特徴ではないか!!??





もう一度そろっと照らしてみると、その黒いシルエットの位置が変わっている!!
うわぁ!!!マイマイカブリだ!
物凄いエリトラの広さだ!!!

も・の・す・ご・い、
エリトラの幅!!!!

これがとにかくこの時に感じた大きな感想です。
良くみると、ひえっ、っていうレベルでは無いか!
さて、ここからコンマレベルの思考回転が始まります。


・まず、その杉の木はすぐ後ろが絶壁になっている。
・木の下には、ふかふかの枯れ枝が積もっており、落ちたらアウト。
・その目的の木まで7~10m。
・その場所まで行くために、まず下草を踏み分けなければならない。
・次に、枝を踏みながら接近しなければならない。
・木の根元よりも前は、幸いモグラが盛り上げてくれた土がある。
・その土を踏むことができれば、手が届くところまで無音無振動で寄れる。
・そういうことを考えている間にマイマイカブリは移動をする。
・木の表面は広葉樹ではないため、普通の歩行でマイマイカブリが落下する可能性もある。
 




ライトの輪郭でマイマイカブリの場所だけを辛うじて特定しながら接近する。






俺は生き物ではない。
俺は風であり、木であり、土であり、石であり、
石を持たない天然の無生物である。

そういう存在にならなければ・・・・・。




接近していく。
下草をそっと踏んでいく。
マイマイカブリに大きな移動は見られない。
近づけば近づくほどとんでもない体積のマイマイカブリだ。



枝を踏む。
血よ、流れを止めてくれ。




モグラが盛り上げた土の上に降り立つ。
マイマイカブリの体積が確認できる。
凄い、モンスターだ。
でも、そう思っている自分には生命っ気があるだろう。
無心になろう。
無心になろうと思っているうちは無心になれていなくて、
そういうことを考えているうちはまだ無になり切れていない。



手が余裕で届くところまで行く。
どのように掴むかのシュミレートを無心の中で行う。
体積があるはず、だから、上から抑えつけるのは愚策。
脚力もあるはず、包み込むように、しかし確実に握るように、
かつ落とさないように・・・・・・脳の中で成功と失敗が無限にループされる。







「100%・・・・・採ります」






そう言ったらしい。
その記憶が無いので、本当に無心になっていたようです。








マイマイカブリが、ゆっくりと木の上の方に歩行を始める。
カサカサしていない、のったりとしている。
重そうだ。凄い首をしている。
そして、なんて長い脚なんだ・・・・・。




手を伸ばす。
あぁ・・・・・・できることなら・・・・・鼓動を止めてしまいたいよ。。。。






ガツ!!






まだ叫ばない。
確実に獲物の感触を手の平の中に感じる。
直ぐに、落としても大丈夫な平たい路面に走りでる。


まだ叫ばない。
直ぐにクリアカップに入れる。













よおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっっっっっっっっっしゃぁあああああやったああぁぁぁぁ!!!!!!








凄いのを採った。
とんでもない量のメタクリル酸と、エタクリル酸を噴出し、
腹部をひくひくさせている、
カップを横にして全貌が見えるマイマイカブリを捕獲した。
しかも、ド・カンピンである。
物凄い巨体である。感無量である。涙が込み上げた。


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怪物を採ってしまった・・・・!!

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胸部の立体感が鋭利であり、
かつゴツイ。標高がマイマイカブリとしては高いため、
脚がとてつもなく長い。
しかも、これほど素晴らしい個体ながら、擦れ・欠けの無い、
非常に美しい個体。

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ムクロの発達が、珍しく、とても甘い個体で、
サイズは60.2mm、前回の個体よりも長さはおとなしい。
しかし、プラカップの中では、前回個体が届かなかった天井に手を伸ばし、
捕まるような脚の長さ、体格の良さを誇る。
どちらが自己ベストマイマイかと言われると、間違いなくこっち。

神様、有難う!!
この採集には根拠はありませんでした。
確信もありませんでした。
でも、奇跡はありました。
福江以外で、このレベルのマイマイを採ることができた。
しかも、山地性のマイマイカブリで!






最後に、約束通り、B品の大型マイマイをリリース。
ゆっくり歩いていく姿に哀愁を感じました。
初めて、採集者として欲望を無くした採集でした。
あと1日やろうと思えばできるけど、
これ以上は無くていい。



最初の個体に地面で飛びついた瞬間、
その時のコマ送りのような映像。
この個体を見たときのエリトラ面積の衝撃。
一生ものです。
プライスレスです。





あぁ、楽しかった。
とても疲れた、凄くすり減った。
でも・・・・・・もうまた旅に出たい!














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