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GX48A-KCを振り返る

2018.09.04 (Tue)
今期のスーパースターとなったGX48A-KC、
毎年そうですが、一番コメントを頂くのがGX50、
一番ドン引きされるのがK+350、
一番早く無くなるのがGX48Aです。
中々、現在のホペイの趣向の傾向を示唆しているのかな、
なんて勝手に思ったりします。

怪物性、スペックに着眼したい今日この頃、
GX50は評価を受けやすいように感じます。
およそ、優良血統と呼ばれるものの血統背景が、
一定限られた優良血統をベースにしていることから、
そういった血が薄い異端な形状のK+350はパンチが強いのかもしれません。
バランス・数値を両立して、カッコいい形で出てくるGX48Aは、
それでもやっぱり形かな、という趣向に語りかけるのかもしれません。

今年も、GX48A-KCの方が早く無くなってしまいました。
GX48A-KCは、極太率が凄い系統でもありました。

GX48A-KC
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79mm、顎7.2mm程でした。

GX48A-KC
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74mm、顎7.3mm程でした。

GX48A-KC
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74mm、顎6.9mm程でした。

GX48A-KC
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これも中々な顎幅でした、顎幅率が優良でした。

GX48A-KC
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こういう、とてもカッコイイ形状ももちろん出ました。

GX48A-KC
1212IMG_47271.jpg
これは、現在まだ手元にいる唯一の個体で、
譲渡先も決まっていないものです。
顎の内側は、頭楯で押され、うっすらと線が入っています。
それほど、顎の内側に向かって幅を持った個体です。

怪物も、美形も出ましたが、
総じて形状についてはレベルが高かったです。
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短顎

2018.09.02 (Sun)
本日12時締切のプレ企画、締め切りました!
多数のご応募、本当に有難う御座いました!!


短歯って、いいですよね~、

長歯は、顎面積をより感じさせてくれたり、
顎のうねりや立ち上がりといった造形美をより鮮明に見させてくれると思います。
顎の数字も出やすく、胸部から上に思いきり比重が寄ったように見えるので、
長歯は長歯で大好きなんですが、
可愛さや、重量感を感じさせてくれる短歯はやっぱりいいなあ~と、思います。

イロコスノルテオオヒラタ
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いいですね~~~、顎短い!
71mmしかないので、アッサリ親越えをしてくれそうな点も、
ブリードが面白そうだなと感じさせてくれるところです。

マリンドッケオオヒラタ
IMG_620512.jpg
現在超お気に入りのペットです。
どうです、この胸の幅、バカみたいにデカイケツ、
そして、ド短歯!
この個体、頭は32mm近くあるんですよ。

IMG_622312.jpg
ハイパー重量感。

IMG_622512.jpg
来年、10頭位飼育してみようかな、と思っています。


2018年総括

2018.08.12 (Sun)
現在東京から九州に向かって移動中。
この新幹線の乗車時間が長いのが辛い。
毎年の冬季マイマイカブリ採集の時も
新幹線で移動することは珍しくありませんが、
大抵わくわくソワソワが心地よいままに現地にたどり着けるものです。
流石に九州となると、わくわくソワソワの5時間は大いに苦痛で拷問のようです。
いつも、ホペイ談義の電話がかかってきたりすると、2時間ほどああだこうだと話し込むものですが、
こういう時に限って静かなものです。

ともすると、この夏のビッグイベントも光の速さで進み、夢から覚める頃にはマイマイカブリ採集の記事の執筆中になったりして、次には秋を迎えて、バス釣りに燃えたりして、ホペイの総括をしないまま一年を終えそうなので、ここで暇を利用し記録をしておこうと思います。

まず、今年度は、過去の自身の発言を振り返るとかなり恥ずかしい、と思えるようになったのが成長かな、と思います。とりあえず、顎幅を叩き出すことに注力してみた2017〜2018年でしたが、さて顎幅が出て至福の至りかというと、思ったほどそうでもないというのが実態でした。こればかりはやってみないとわからないものです。

先のブログでも述べましたが、スペックは過去最高ながら、個体の所有感については過去より大きくもなく、また小さくもないという感じです。結局、所有感がある「お気に入り」と呼べる個体の産出の絶対数は昨年までと変わっていません。

これは、顎幅が出たことにより、汎化作用として他の部分も良くも悪くも幅広化、肥大化したことにより、ものによっては今年度の個体のバランスが崩れたことが背景であると感じています。余計な厚みや、幅を持ってしまった部分がある個体がそこそこ出てしまったように感じます。

クワガタのどこに焦点を当てて見るかという好みにもよるのでしょうが、顎だけにさほど偏って拘っておらず、個体の全体像で良し悪しを感じる性分なので、所有感が計り知れない個体を多産はできなかった、ここが今年のマイナスであったと感じています。

そういうことで、満足度については昨年と同等、死にそうになった分達成感、およびそれと表裏一体の虚無感については過去よりは良かったという感じです。手元に残した個体達を眺め、感じるのは、去年と変わらぬレベルの満足感です。

一方、成虫の総合得点とは別に、ブリード全体像に対しては成功であると断言できます。理由は5点。1つは、狙いを実現できたことです。顎幅が出せました。もう一つは、超極太個体の産出に伴い突出した個体の羽化の難しさの原因について更に細かく具体的に知ることができたことです。3つ目は、「血統」というものの偉大さの再確認ができたということです。良いものが出たからと場当たり的に名付けられた血統ではなく、繋ぎ紡がれた濃い血統の価値、凄さを更に深く知ることができました。4つ目は、これまで目標としてきた頭幅や顎幅というとても大きな要素が、実は成虫評価の極めて狭く偏った観点であるということを痛感できたことです。昨日紹介した湾曲短歯は、顎幅は5mm台ですが、ちょっとした顎幅6mm後半の横に置いても見劣りしないどころか存在感では圧倒してくれます。最後に、羽化後の縮みで現在は29.95となってしまいましたが、完品で頭幅30.02(羽化直後)を誕生させることができたことです。仕上がりについては非の打ち所がない個体なので、次のステージにも行けそうです。

ここから、我が家は血統の磨き上げに入っていく予定です。我が家のブリードは、一般言語を借りるならばアウトブリードです。従って表記もCBです。しかし、とてもたくさんのことを考え、最低3年、普通は5年のスパンで後輩計画を立て、重要な血の発現率が濃くなるように選別してきているため、違うものを二つ合わせたアウトと呼べるかというとそうでもない交配法ではないかとも思います。次がバラつくようなラインは作っていません。系統分離を多用し、その枝葉を多岐に分けているのが特徴で、辿って行って違うところに行き着く系統はあまりありません。

約10年前にさかのぼり、TP:Eや73C、76Uを温めたように、またここから、GX50-G、k+350、GX48-A、GX50-X、GX50-Vを温めるサイクルに入れそうです。インラインを暫くはブリード方針の軸としてやることになりそうです。

これに伴い、スペックは一時的に、系統全体的に落ちることも予見していますが、先述した各部の調和はより洗練されてくるものと思われます。ここから気をつけたいのは、これまでのクロス交配で気にかけてきたことより、どの個体を残すかになってきそうです。振り返ると、手放すべきでなかった個体が10年ほど前に集中して思い出されます。それがないように、ここから先のブリードを行なっていかないとな、と感じています。

さて、
今年はでっかいマイマイカブリ、採れるんだろうか。

久しぶりに成虫を手に取る

2018.01.21 (Sun)
全ての成虫を越冬させていますので、
成虫を手に取ることが無くなっている今日この頃です。

むやみに起こしたくはないんですが、
それでもやっぱり昨年羽化の上級個体はたまに手に取りたくなります。

IMG_8762.jpg
薄暗くなってからの撮影なのでややボケていますが、
やはり頭部優りの素敵なフォルムでした。
GX50-Gです。

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頭部の両端がボコッと隆起した好きな頭の形状です。
この頭を拝みたかったんですよね。

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羽化後時間が経ち、顎は残念ながら7mmを割りました。
現在右6.96、左6.98です。頭部は29.15mmでした。
スペックはやや絞られましたが、腹部は半端なく絞られており、
逆三角形度は一層際立っています。
顎の厚みは意外と減らず、厚み5.2mm程です。

今年もこういうのが出てくれればいいのですが・・・。



あけましておめでとうございます

2018.01.01 (Mon)

あけましておめでとうございます。
今年も、2018年度の成果と、2018年度採卵~初齢投入までの手間に
ビビりながらのスタートです。どうぞ宜しくお願い致します。

早速、菌糸瓶についてのディープな文章だけの記事からスタートしてみたいと思います。
飼育環境や菌糸瓶については、2017年度も良く聞いて頂きました。
現在の飼育環境や、使用菌糸瓶について書いてみようと思います。

現在の状況】
まず菌糸瓶の何を使うかについてですが、結論から申しあげて、
私自身がよく分かっていない、というのが本当のところです。

隠しているわけでも謙遜しているわけでもなく、
2017年度も常に疑問を持ち、ずっと、同じ質問を反芻しています。
例えば今年はオオヒラタブリードに足を踏み出そうとしましたので、
オオヒラタのギネスを出している菌糸瓶や、70gに乗せていく菌糸瓶に興味があります。
数年前は極太国産に足を踏み込んでいましたので、
極太用?という菌糸瓶に大変興味を持ちました。
もちろん、国産ギネスを出しているような菌糸瓶にも興味があります。
また、過去に成果を出したG-Potなども本当は改めて見てみたいところです。
実はもっと合った菌糸瓶はあるのではないか、
実はもっと幅広く、あるいは太くする菌糸瓶があるはずであるとは常に考えています。

また、現在の自身の飼育法は間違いなく、ベストではないと思っています。
ブリード仲間で、同じ血統同じラインの幼虫の体重を我が家より数段乗せ、
数段デカく形状も秀逸な個体を出してくる方を数名知っています。
いつもそういう結果になるので、そのようなブリード法の方がいいのでしょう。
もちろん、そういう方に聞き、同じ菌糸瓶を使ってみるということは即試してみました。
しかし、それだけで同水準の結果は得られませんでした。


【今の私の考え】
今の私の菌糸瓶選びは、
①自分の育てている環境に合った菌糸瓶がベストである
②自分の育てる虫を自分の環境に合わせていくために同じ育て方を複数年行うと良い 
③供給が安定している 

という3点に基づいて行われています。
自分に合った環境とは、年間を通じての温度変化、湿度、どれだけ手を掛けられるか、
そしてどれだけお金をかけようと思えるかです。

菌糸瓶の種類によって、発芽条件が異なり、
温度や湿度による劣化も、部屋の広さや湿度温度に影響されます。
放置ができるほど成果は良いように感じるので、あたたかめの環境、涼しめの環境の2つの違いだけでも、
菌糸瓶選びは変わってくると思います。また、どれだけお金を掛けられるかについては大変重要です。
自分が本当に飼育したい数を採卵して、お金がかかるからと菌糸瓶に妥協もしたくないところです。

結局デカくなるものはデカくなるという感じがあります。今年度においても、昨年度においても、
その前においても、33gを超えてくるような幼虫は資質自体がデカいんだと感じています。
幼虫には成虫のような気質があって、食い方や気の荒さも千差万別だと感じています。
ヒラタバトルをされる方は、闘争本能が強く長続きする親を選んでいらっしゃいますが、
同様に幼虫の気質にも遺伝的なところがあると思います。現に、累代が困難なところまで濃くした
TP:Eの初齢幼虫が作る瓶壁面の食痕は模様が大変似通っていましたし、
我が家の血が入らない血統の幼虫は取りだしてもコロンとまるまるだけですが、
我が家の、特にGX系はとんでもない気の荒さで、素手で触ろうものならすぐに尻を噛みます。

今年度、「やっぱりかぁ」と思ったことは、やはり33gオーバーの幼虫の交換後の行動です。
・1100㏄でも、1400㏄同様、真ん中らへんに居つく
・温度に関係なく一定ペースで食いあげるか、ほぼ食わずに重くなる
特に最初のものについては唸ったところで、確かに昨年までも気になっていたことではありますが、
重くて何としてでも蛹化まで健全に行わせたいものに限って、
変なところでなくベストな真ん中に落ち着くんですよね。
また、体重減を絶対してほしくない超ヘビー級については、
我が家の血が入ったラインにおいては、常に緩やかに食いあげてくるか、
同じ位置に居ついて、ほとんど食わないながら体重を乗せていきます。
昨年も、30g超え水準のものが体重を落としてダメになったという例はありませんでした。

ということなので、間の話が長くなってしまいましたが、
他ブリーダーと比較し・・・・ではなく、
自分のところの飼育内で考え体重を最も乗せてくる個体は、
よほどのことが無い限り「どうせデカくなる奴」なんだと思います。
逆もそうだと思います。毎年1%ほど出現する、
「これは・・・だめでしょ。。。。」というどうしようもない♂幼虫。
小さい、細い、頭部も小さい、25gを超えることが想像できない、
こういうものもデカくなる資質抜群のものどうよう、極端な位置づけになるものだと思います。

それらではなく、
パイの多くを占める、例えば我が家であれば25~27g、
最も良く出る重さのものをどう育てていくかが肝ではないかと考えています。
これらの中には安定して育つものもいますが、我儘なものもいます。
暴れてみたり、交換ショックに弱かったり、できたての菌糸瓶を嫌ったり。
そういう幼虫の為には、ストック菌糸瓶が必須になります。

過去の記録から、ベストなブリードをするのであれば飼育頭数の10%は
ストック菌糸を持っておきたいところです。今は寒い時期で安定していますが、
我が家でもいずれ3月以降で暴れがでます。今年度は230頭程の飼育ですから、
25本は1400㏄をストックしておきたいところです。

こういうストック菌糸瓶をすっと買えるかというびみょ~な部分は、
やはりどれだけお金を掛けようと思っているかに揺さぶられると思います。
私が使っているものはWISHシリーズなので、25本だと、
大体菌糸瓶だけで12000円、これに送料が重なり、大体13000円くらい。
これをすっと出してもイイという気持ちなので大丈夫ですが、
これがダメ・・・・な場合は、頑張って引っ張ってしまったり、やりたいことと、
現実が違ってしまっていい結果が出ないように思います。

オークションを見ていて、お!いい個体がいる、欲しい!
で、13000円ならだしてもいいかな~~~というときは、ポジティブに欲しい欲しい病
が出ているので(笑)、13000円程度すっと出せるかもしれません。
しかし、暴れについては、しかも標準級の暴れはどうでしょうか。
あぁ~~~~暴れちゃったよ。。。。25g?ふ~~~ん・・・

こういう幼虫のために、すっと、飼育頭数×0.1×菌糸瓶1本×1.08+送料を、
出せるか・・・・・が大変重要だと思います。
過去の極太流木K+350は、26gくらいの幼虫からの成虫です。
過去の★にしてしまった、71mm、頭28mmのGX50は23gからの幼虫です。
今年度最もカッコイイGX48Aは25g付近の幼虫でした。
GX50-Gの極太短歯、超極太①、超極太②、異形怪物の4頭のMVPは、
なんと26g以下の幼虫からの成虫です。
昨年はきちんと菌糸瓶ストックをしていて、これらの幼虫に対しても、
ちゃんと適切な時期に適切な交換を行いました。
化け物みたいなのは体重を乗せますが・・・・
カッコイイ所有感のあるホペイを量産するとなると、照準はやはり25g級に当ててあげたい。

こういうテンションの上がらない交換は、WISH以上の額になってくるとやれる自信がありません。
ですから、私は実は菌糸瓶を選ぶときは添加量・水分量・樹種ではなく、値段を第一に見ます。
WISHよりも+30円までが限界です。これ以上になると、
「まぁ、これはあんまり重くなっていないから」とか、「まだひっぱれそうだなぁ」
とか、本心とは違うことをやりそうです。
毎年菌糸瓶を捨てます。今年も50本の菌糸瓶をこれから掘り出して捨てます。
もったいない!ではなく、
ベストな飼育の為の誤差だから当然でしょう、
というレベルで幼虫のことだけを考えて飼育できるか、という面で、
コストは大変大きな意味・威力を持っていると思います。

また、このようにいつでもストックが出来て、常に困ってしまった幼虫にプラスの変化(交換)
を行うためには、
供給の安定性が極めて重要です。
幼虫を投入しないと菌糸瓶は長持ちしますが、
それでも限界があります。2週間待ちは無理ですね。1週間以内で届けられるかどうか、
については最重視しているところです。さらに、100本菌糸瓶を買った時にイマイチな菌糸瓶が
2%未満であることについても重視しています。

今使っているWISHもある年、イマイチなのが混ざるなぁ。。。
と感じたことが有りました。その年の成果はまずまずでした。今年は、安定しているなぁ、
と感じています。生育状況も良く、育ちの悪いものが殆ど出ていません。
こういう、飼育自体とは少し離れたように見える安定性をまずは大切にしています。

次に、温度、湿度についてですが、クワガタの幼虫飼育とは、
幼虫飼育が5割、キノコ飼育が5割なんじゃないかなぁ、と感じています。
というのは、温度や湿度の変化によってまず影響を受けるのは菌糸瓶で、
その結果幼虫に悪影響が生じるという順番なのではないかと感じるからです。

私の飼育環境は、低い温度帯が5~10℃高い温度帯が30~37℃です。
常温飼育ですし、かなり極端な温度になる時期が2つあります。
これが、微粒子を選んでいる要因です。

色々使いましたが、粗目菌糸瓶はこの温度帯に合わないように感じています。
高温時には、菌糸の再生が遅くなり、幼虫がもぐるときに明けた隙間を埋められません。
そこからカビます。複数粗目粒子のものを使いましたがとにかくダメでした。
粗目は顎を太くするとか聞いたので、粗目を積極的に使おうと頑張りましたが合いませんでした。
低温時も同様です。温度が低すぎてあんまり菌糸が活発でないのか、
専門的なことは良く分かっていませんが、やはり同様の結果になりました。

落ち着くまでに多少徘徊してくれてもOKな微粒子を好んでいるのはこういう背景です。
また、私の場合は徹底的に掘ります。その結果、ミスをして蛹化前の、前蛹の前の幼虫を
掘り出してしまうこともあります。こういう時に、微粒子だと何とかなります。
粗目だと、結構何ともなりません、部屋が作りにくいんでしょうね。
もちろん、粗目で落ち着いた場合は良い成果を得られています。
分解が遅く、幼虫を長期間放置できデカくできるように感じます。

何をしたいか、何を我慢できないかも重要な要素だと思います。
どうしても触ってしまう、幼虫を見るのが大好き、蛹かも見えないと不安!
という方は、絶対にクリアボトルにするべきだと思います。
私もそういう人ですが・・・・でも、我慢はできなくはありません。
ですから、半透明瓶で我慢をしています。
我慢をできないなら、クリアボトルにするべきだと思います。
半透明瓶を持ち上げてくるくる回して見まくる・・・・よりは、
ラックを眺めて、おお、でっかいじゃん!これで満足できるなら、
幼虫に刺激を与えるより断然いいと思います。

今年、短期間で230本を掘りました。
ラックを持ち上げ、瓶を確認し、順番に交換していく。
今年は幼虫の生育が順調で、瓶をパキパキ齧る音がしませんでした。
交換のために瓶をいじり、戻した途端に、未交換組から瓶を齧る音が出始めました。
交換の為に持ち上げた振動ショックはこれほど大きいのかあ、
と、沢山飼育したからこそ改めて当たり前のことを体感出来ました。

少し話を戻して、そういう温度の不都合に合わせているのであれば、
ならば、温度管理をすればよいじゃないかということになります。
全くその通りだと思っており・・・・温度管理をちゃんとしてみたいなぁ!
と強く思っています。今年は真剣にエアコンの導入を考えました。
しかし・・・・・この温度でず~っと飼育を続けてきて、
常温飼育のメリットも感じています。

私のブリードで狙っている幼虫体重VS成虫成果は以下のような感じです。

~20g・・・・・70mm未満
20~21g・・・71、72mm程度
22~24g・・・73mm程度の良形
25~26g・・・74mm程度の良形
27~28g・・・75mm程度の良形
29~30g・・・76、77mm程度の良形
31g・・・・・・76,77mm程度の良形
32g・・・・・・76,77mm程度の重量感のある個体
33g・・・・・・76,77mm程度の更に重量感のある個体
34g・・・・・・76,77mm程度で頭が30mmに近いもの
35g・・・・・・76mm、77mm程度で、頭が30mmのもの


狙いもそうですし、結果もほぼその通りになっています
こういう感じで、一定のところまでは体長に重さが反映され、
重量級の幼虫になってくると、横に取られていく・・・・・
こういう飼育を目指しています。
発芽も収まるほどの低温の期間が、2か月は欲しい。
この間に幼虫の体重を微増か維持、積極的に乗せないようにしているから、
横幅がでているのかな?とも思っています。

結果も思った通りになってしまっているので、これを変えたくないというのはあります。
1年間という時間の投資をしますので、結果が酷いと泣いても取り返しがつきません。
そもそも、飼育法が悪かったのか組み合わせが悪かったのかも知る事が出来ません。
こういうことで、温度が極端でもなんとか菌糸瓶の姿をいじしてくれやすい微粒子は愛用しています。

また、論理的な理由もありますが、
私がクワガタを始めたころはお小遣いでなんとかやる、というブリードでした。
温度管理なんて無理に決まっています。設備も、場所も、資金もありません。
色々なところで、デカイ・太い・凄い個体を自慢されました。
だけではなくて、かなりの酷評を受けまくりました。
一生懸命育てて、羽化させた思い入れのある虫をダメ出しされるのはしんどかったものですが、
「でも、この方たちのように自分は環境を整えられないから、
常温飼育ではこういう個体は出せないんだろうなぁ。」という虫の能力以外の大きな壁を感じました。
それでも、その頃から温度に関係なくデカく良く仕上がってくる幼虫がいることも感じてはいたので、
常温管理で、きちんと育つ方法を考え、
常温管理で、太く大きくなる血を作っていこう、そのために幼虫の観察をして、
データを取ってみよう!
なんていうのがデータ取りのスタートでもありました。

そういう風にデータを取りながらブリードを続けていき、
データを取ることについては別の方面で役立つことになりました。
幼虫の生育については、別方面でカバーが出来始めてしまいました。
そのうち体重を乗せる幼虫が出るようになってきました。
また、一番の変化は体重に対しての体長や横幅、顎幅還元率が良くなってきました。

今でも、GX50-GとNLを除き、
顎幅7mmレベルで、
頭も29mmを超えてくるとなるとやはり29g以上が必要であると感じています。
27gの幼虫を見て、頭29mmを超えてくるな・・・・とは思いません。
が、25gくらいあると、十分74mmで顎6mm後半は狙っていけるようになりました。

2015年度の還元率最高は、26g、74mm、顎6.9mm(ただし左は6.7mm)、頭28.1mmです。
2017年度の還元率最高は(GX50-G、NLを除く)、25g、74mm、顎6.7mmです。
もちろん、顎比率とか頭比率とかより詳細に照準を絞ると更に良いものはいますが、
大きさ・顎の太さ・体の幅という総合評価だとこういう感じです。
2012年頃は、この数値を出すために28gは必要でした。
2010年頃は、この数値を出すために30gが必要でした。

同じ育て方を続けてきたことにより、
その育ち方に合った幼虫を選別するようなったようです。
同様の育て方を継続することは大変大切だと思います。
文章にできないような些細なことまで含め、
同じ育て方をしたからこそ得られる感覚があり、
「我が家ではこう!」みたいなのが出来てくると思います。
そういう点で、存続性の強い菌糸瓶は大変魅力的です。
仮に菌糸瓶を変えるとすると、大夢・AG・G-Pot・月夜野なんかは大変魅力的です。
まず5年後も使えるだろうな、と思うからです。

実は、過去に使った菌糸瓶で当時明らかに良いと感じたものがありました。
奈良オオクワセンターの、菌太郎でした。
これは、投入時においては幼虫の食いがイマイチな感じでしたが、
投入後2ヶ月ほど経ってから菌糸が大変良好な感じになり、
その頃から幼虫が加速的に大きくなりました。
大きな変化を感じた菌糸瓶として記憶に残っていますが、存続していません。
大変残念ですが、こういうことが有ると思うと恐怖です。
えぇ~~~、、、、上手くいっていたのに・・・・とは思いたくありません。

さて、話を戻して、菌糸瓶の同じものを使うということですが・・・・
実は使いたかった菌糸瓶、というものもあります。
RTNのPSBです。今でも使いたい・・・・。
やや粗目という、程よい粒子の荒さで我が家でも十分使えますし、
水分が少なめ、添加もそんなに多くない・・・・
添加についてはまたあとで書きますが、TP:E、順昌にどっぷりだった時は、
この菌糸瓶をどうしても使いたかったものです。
実はWISHはGXやK+には水分量が多いと感じています。
また、比較してということでは無くて、当時は菌糸瓶信仰が私の中にあったので、
この菌糸瓶を使えば、SRとかSZレベルがでるのかなぁ!とも思ったものです。
高くて使えませんでした・・・・。
順昌は、我が家でそんなに爆発的に体重を乗せたことが有りません。
H2や∞血統があったころは、30gが出ているなんて聞きましたが、
我が家では絶対に出ない!という感想を持ちました。
今でも、30gジャストは出せるかもしれないと思いますが、33gとかは出ると思えません。
買った成虫が育った菌糸を使いたい!とは思ったものです。

が・・・・・今年ちょっと考え方がまた変わってきています。
というのは、今年度はGXラインはありますが、インラインは一つも無く、
購入個体×購入個体というラインもあります。
前者は半分我が家の血が入っているので体重が乗ってもまぁ納得はできるんですが、
後者については体重が乗りにくいものであるとは思っていました。
ところが、ちゃんと体重を乗せてきています。
最近が好調であったために、爆発的にデカくなっているという印象はありませんが、
過去のデータと比較すると、明らかに一回りは大きくなっています。
菌糸瓶が急にスペックアップしたとは思えないので、
菌糸瓶の使い方が上手くなったのかもしれないと感じています。

2016年の夏には、もしかして失敗したか?ということが有りました
1本目では出だしが悪く、体重が軽いものがかなり出ました。
菌糸瓶を思い切り縦に積んだので、空気が入りにくくなったような印象を受けました。
初齢のまま加齢しないものが10頭ほど出現しました。
今年は、そのもしかしたらを恐れ、菌糸瓶の積み上げる量を1/2にして、
列を多く作るようにしました。
また、瓶同士の感覚も更に10㎝開けるように変えました。
その結果かどうかはわかりませんが、幼虫は過去最高に体重を乗せており、
変な幼虫の出現が1頭のみ、初齢のままのものが3頭のみと、
極めて生育不全が少ない年となっています。

更に、SAGA48、SAGA49等、国産もちゃんと力を入れて2014年からやっていました。
SAGA48においては大変優秀で、佐賀神崎ながら顎6.5mm、厚5.3mm、頭28.5mm程
まで出ました。SAGA49も縦横比率が標準ホペイを軽く超える良い成虫を生み出してくれました。
オリジナルの佐賀神崎だけでなく、華王もやりました。有名どころですよね~。
今年羽化していますが、不全率はゼロ、ホペイにも劣らない素晴らしい数値のものが生まれています。
形が好みじゃ無かったので放置して★にしましたが、良いものは73mm、頭27.3mm、顎6.6mm程でした。
どれも育て方は我が家のホペイと全く同じです。
ですので、化け物みたいな異端個体を狙うのは除き、
満足100%の個体を出すために、国産・ホペイで菌糸を使い分けた方がいいとは、
感じていません。


そういう色々なことが有り、現在の私の考えは、
・菌糸瓶を徹底的に使いこなす必要がある
・自分の環境に合った菌糸瓶を見つけ継続する
・菌糸瓶は安易に変えない

であり、どこの菌糸瓶が最良かについては、
実験投資が恐ろしくて出来ていないため分かっていません。

最後に、現在の我が家の飼育法を簡潔にまとめみます。
同じようにやっても、同じような成果が出ない可能性の方が高いため、
あんまり模倣はお勧めできません。

【我が家の飼育 2012以降Ver】
<使用菌糸瓶>
使用菌糸:1本目WISH-K、2本目以降WISH-A
使用容量:1本目800、2本目♀1100・♂1400
詳細   :菌糸瓶はメーカー直送のものを使用、手詰めせず

<飼育サイクル>
・6月割り出し、初齢投入、2齢投入はしない
・9月後半2本目へ投入
・12月中旬3本目へ投入
・3月上旬4本目へ投入
・5月頭頃から蛹化開始

※2017年度ブリードにおいては異なることをやっています

<飼育温度>
・6月・・・27~28℃
・7月・・・27~30℃
・8月・・・28~37℃
・9月・・・27~30℃
・10月・・22~23℃
・11月・・20~22℃
・12月・・10~15℃
・1月・・・7~12℃
・2月・・・5~12℃
・3月・・・12~19℃
・4月・・・22~25℃
・5月・・・24~25℃


<飼育環境>
・広い
・菌糸瓶が置いてある部分は、部屋の1/5未満。
・空気清浄器を設置
・エアコン・サーキュレーターは無し
・60㎝ワイド水槽で加湿、水温は35℃に設定


<追加添加について>
最後に、添加剤についてですが、
私は添加剤が嫌いで、特に高添加で育った国産・ホペイは好きではありません。
しかし、これは好き嫌いの問題です。
私は、高添加で育った個体がカッコ悪いとは思いません。
あの、各部が総じてバルクアップされた形状には味があると思います。
また、添加材を工夫するのは大変面白そうだと思います。
しかし、私の天秤においては、添加材については、
添加を自分でやって、
瓶を詰めるという作業が圧倒的にめんどくさい方に傾いてしまいます。

また、ある程度鋭い形状が好きであるため、
超高添加で育った虫は「私の」好みには合いません。
そういう風に育ててきていますから、GXやK+は、
高添加便で育てるとバカみたいに体重を乗せ・・・・
とんでもない腹ボテこたいになって不全率100%になります。
例外なく不全になるため、無理です。
羽が閉じればいいんでしょうということで、闇の手術をやって、
羽を完全に仕上げても、腹が3mmは余ります。
高添加については、高添加菌糸瓶で育て取捨選択がされた過去があること、
高添加菌糸を食える幼虫であること、高添加菌糸で育てて腹が余らない形質であること
が必須だと思います。我が家の系統はどれからも外れてしまうんですよね。


さて、年始から頑張って書いてみましたが、
まだ1%くらいしか書けていないなぁと思います。
保存を繰り返しながら、あれこれを追加添削しましたが、
1つの分野だけで3日分のブログになってしまいそうです(笑)
とりあえず、2017年度ブリードの痕跡が残せてよかったな、と思います。
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